初デートは二人きりで?
【恭介side】



「…おまえら結局、何しに来てん」



「「へ?」」



目の前でアイスを食いながら遊園地のマップを広げる二人に呆れながら聞くと、二人はアイスを口につっこんだまま、同時に振り向いた。



…こいつら絶対に、自分がここに来た目的忘れとるわ…。



「二人の後つけてきたくせに、遊園地入った途端好き勝手まわりだして…むっちゃ満喫しとるやん」


「えーっ、だってここまで来たら、私たちだって楽しみたいじゃんっ!」


「あんたってばもっとこう…臨機応変に頭、働かないの?」


「おまえに言われたくないわ、アホ」



俺はキャーキャー叫ぶ二人に溜め息をつきながら、ここに来た時からのことを思い出した。



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