初デートは二人きりで?
嬉しそうにパンを頬張るさゆり先輩と、言い合う宮崎先輩と安西先輩を眺めていると、


ふいに視界が『オレンジ100%』という文字でいっぱいになった。


「はい。雪乃ちゃん、オレンジでよかったよね?」



にこっと笑いながらオレンジジュースを渡してくれたのは三浦夏輝先輩。


私の…彼氏…なんです。



「あ、はい。ありがとうございます」


「いーえ。どういたしまして」



夏輝先輩はストンと私の隣に座ると、買ってきたパンを食べ始めた。




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