アフター・スクール
「千昭くん、アイスはお預けだね」
「えっ翔言ったの?まじかよー、超ハズい」
「ついでに俺も知っちゃってますがな」
ありえねー、そう叫んで千昭は机に頭を何度もぶつけた。
それを指さしながら柚紗は笑って、和泉は写メを撮っていた。
あの日、あたしらの部活の夏は終わってしまったけれど、中学3年生としての夏は終わっていない。
とてもとても楽しい、夏の始まり。
まだ夏は始まったばかり。
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