アフター・スクール


「うわっほーい!」
「千昭うっさい、窓閉めて」


電車の向こうに見えるのは、果てしなく広がった青い空。


夏休みが始まって5日目。
あたしたち4人は映画を見に行くため、電車に乗っていた。


「風が強いプラス声がうるさいイコール他人の迷惑になる。口と窓を閉めるか、今すぐ死ぬかどっちか選べ」


そう言うと千昭はしぶしぶ窓を閉めた。そしてお口もチャック。




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