アフター・スクール
その日はそのまま眠ってしまった。
朝起きると、頭がボーっとした。
ああ、寝過ぎたんだ。
もう、なにもしたくない。
「翔、宿題ちゃっちゃとやっちゃってよ」
「うん、わかった」
本当に、なにもしたくない。
それでも時間は進むから、なにかしないといけない。
なにかして、気を紛らわさないといけない。
冷蔵庫からだした水をごくりと飲んだ。
喉をうるおして、背伸びをしたらなんとなく楽になった。