アフター・スクール


「なにてめえ、メール無視してんだ」
「うっ……」


千昭からのメールを消去して3日目、我が家に奴が乗り込んできた。


「小鳥遊ごめ~ん。さっきこいつに捕まっちゃってさ」
「いや、和泉はいいよ」
「俺は駄目なのかよ」
「いや……、そういうわけじゃ……」


和泉は謝りながら、家に買っておいたポテトチップスを食べていた。
なんで人の家のお菓子、勝手に持ってくるかね。


まあ、今はそんなところじゃないんだけども。
まずは目の前にどっしりと座っている奴をどうにかせねば。


「あっあたし、和泉の勉強見ないといけないから」
「俺はどうしろと」
「漫画かなんか読んでなよ」


こいつは放っておくのが一番だ。





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