アフター・スクール
「俺、コンビニ行ってくる。千昭とか小鳥遊とか、なんかいらう?」
「いらねえよ」
「あたしもいらない」
和泉はそそくさと逃げるように部屋を飛び出していった。
あ……、呼びとめればよかったかな。
結構気まずいんですけども。
そんな沈黙を破ったのは千昭だった。
「和泉と付き合ってんの?」
よりによって、この言葉で。
「は?そんなんじゃないけど」
「じゃあなんで、ふたりでこそこそ会ってんだ」
「こそこそじゃないよ」
「こそこそだろ」
ああ、こういう時の千昭は最高にめんどくさいんだった。