アフター・スクール
恋しい
そのあと和泉はかなりキョドって帰ってきた。
千昭におせーよ、馬鹿とかなり蹴られていて、もう笑うしかなかった。
LIKEとLOVEの違いはあまりにもあっけなかった。
ころっと変わってしまった。
「あ、」
これって、柚紗に言ったほうがいいのかな……。
もちろん、柚紗を傷つけるようなことはしたくない。
柚紗との関係が悪くなるようなこともしたくない。
「どうした、翔」
和泉を蹴っていた足を止め、千昭はあたしのほうに歩いてきた。
「うあっ、いい!大丈夫、大丈夫だからっ、いい!」
すると、千昭はすごく悲しそうな顔をした。
それと引き換えに、あたしの心はズタズタになって。
なんだか急に恥ずかしくなってきた。
なんなんだ、もう。
もしかしてこの気持ちって、気付かないほうがよかった?