-honesty-
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真っ白な白銀の世界に
二人の足跡···
おっきな貴方の足跡の上に
あたしの足跡をつけてみる。
そんなあたしに気がついた貴方が振り返り微笑みを浮かべる。
「優‥」
あたしの名前を呼んで
両手を広げるから…
あたしも笑って貴方の腕の中へ飛び込んでいく。
透き通るような、煌めく空気がほんのり暖かみを帯びてあたし達を包み込んだ。
「逢いたかった‥優。淋しい思いさせてごめんな。」
「ううん。大丈夫。」
背中に回した両手に、ギュッと力を込めて幸せを感じていた···───────
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