-honesty-
-2-
───Pipipi‥
ベッドの上で携帯が鳴る。
「もしもし…」
電話の向こうの彼氏が
あたしを現実へと引き戻す。
「明日なんだけど、会えないかな?何とか先輩に頼んで仕事早く上げて貰える様になったからさ。」
本当ならX'masは愛しい人と一緒に過ごすのが普通。
でも、あたしは、あのX'masから毎年1人で過ごしてきた。
誰かと過ごす気にはなれなくて···─────