雪女
「"さやか"」
『……え?』
「だから"瀬野さん"じゃなくて"さやか"って呼んで~」
『え…で、でも』
「千砂に拒否権はないー。いいでしょ?友達なんだから!!」
『と…"友達"……?』
「そだよ。ね、聖奈?」
その時、後ろから園部さんが来た。
「うん。だから…わたしの事も"園部さん"じゃなくて"聖奈"ね?」
今まで人見知りで友達と呼べる人なんていなかった。
『…ありがとう。さやかちゃん!!聖奈!!』