雪女




 『きゃっ!?』



 いきなりの物音に頭を抱え込む。





 「ふぅー、ちゃくちセイコー…」





 人の声がして顔を上げる。



 すると、木の上から飛び降りたのであろう。


 頭に葉っぱを付けた男の子と目が合った。



 男の子は私の顔を見た途端、一瞬目を見開き,



 「え…なんでないてるの?」



 男の子は私の顔を覗き込む。





 『…おかー…さんと……はぐれた…の』








< 29 / 41 >

この作品をシェア

pagetop