雪女
いつもと違う日々

 皆が挨拶を交わす中、あたしに挨拶をする人なんて一人もいない。


 …はずだった――‥



 「滝沢、おはよー!!」


 『ッ!?』



 滝沢って…あたし?


 まさかそんなわけナイ、と思い無視して教室に向かう。



 「滝沢!!」



 また呼ばれたかと思うと、腕を掴まれる。



 『――ッ!?』



 振り向くと、あたしよりも10㎝くらい背の高い男子生徒がいた。



 ――知ってる。


 この人は、堀河悠斗(ほりかわゆうと)。


 あたしと同じクラスでクラスのリーダー的な存在。



 それに……女子にモテる。




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