クリスマス・ウサ
他のお客さんが誰もいなかったせいか、私は何年かぶりに大泣きした。


マスターの男の子は、静かにドアの奥へと歩いていった。


私は、涙を出し尽くして、やっと泣き止んだ。


ハンカチで目を拭って、ティッシュで鼻をかんだ。


男の子は、静かにカップを私の前に置いた。


「これは、失恋に効くスペシャルブレンドハーブティーです。良かったらお飲みください」


「ありがとうございます」


私は、スペシャルブレンドハーブティーを飲んだ。
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