～綴りゆければ～

小さな小さな

おまえ



何をそんなに怯えてる



澱んだ世界に

溢れかえる欲望に

むせかえる毒気に


呆れはて


殻に閉じこもったまま…





出ておいで？



暗闇は
全ての思考を止めてしまう



届かない手は
行く先を見失ってしまう


届かない声は
自身に絶望をもたらしてしまう





おいで…真っ白なおまえ





この世界が澱みきっても

おまえは汚れる事はない


手を伸ばせば

私がしっかりと
掴み握り締め
決して離す事はない


声を発せば

私が一言も洩らす事なく
吸い取ってあげるから






おいで…





溢れかえる澱みに
逃げ出したくなったとしても



私が全て
受け止めてあげるから…



必ず

必ず



受け止めるから




さぁ


小さな小さな殻の中から




出ておいで…





光を私が創るから



おまえの為に


優しい光を
創り続けるから…




おいで…


愛しいおまえ



…愛しい



おまえ