~綴りゆければ~
月の欠片

小さな小さなひとかけら

誰にも見向きもされず
早足で横切られゆく

淋しそうな欠片


ふと目にとまった私

そっと拾い上げ 手のひらで包み込んだ

温かい

温もりが手のひらから伝わってくる


あなたの温もりを

胸にしまい込んでしまいたい

でもそれは
叶わないのでしょうね


ほら

あなたの帰りを待ちわびるように

月が妖しく揺らめいてる


戻りたいの?

淋しげな欠片

此処はあなたの佇む場ではないのね?


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