神様が決めたこと


「いいかげんにしてください。」



強く腕を振り払って、歩き出した。


図書室に行こうかと思ったけど、人がいそうだったから屋上に行った。


鍵がかかっていたけど、蹴ったら開いた。


ドアを開けて屋上に出ると、まだ雨が降っていた。


止みそうにない雨。


屋根のあるところまで行き、ひと息ついた。


目を閉じて、耳を澄ませば雨の音に混じれて笑い声が聞こえる。


“なんで笑わない??”


か…


私は


“なんで笑える??”


って聞きたい…








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