3つのナイトメアー
のエクスタシーを感じたわ」
「そんなの嘘よ。でたらめよ。不潔すぎるわ!」
恭子は,両手で耳を覆って激しく首を振りながら叫んだ。華代は,そんな恭子
を無視して嘲笑いながら続けた。
「あんたにだけは言われたくないわね。あの時伯父さんは,脳にまでガンが転移
したせいで、おかしくなってたのかもしれない。それとも、自分の優秀な血を
ひく子孫を、最後の際に残したかったのかもしれない。なにせ、唯一の子供
が、あんたみたいなぼんくらだったんだものね。死ぬにも死にきれないわね。
ホホホホ。でも私は伯父さんの腕の中で確信した。ずっと、この世で一番この
人を好きだったんだって。その気持ちが、やがて小さな芽をむすんだのね。そ
の時できた子供が圭なのよ。あんたは自分の弟を誘惑して交わったのよ。なん
て汚らわしい女!」
冷たい汗がとっど流れるのに反して、口の中がひりひりと乾く。恭子は、華
代を揺さぶ