【短】SECRET※DIARY
もう、何言ってるの?


変な人。


「ちょっ…準太、この声…で、電話の…」


瑛子がギュッと彼に抱き着く。


どこまでも…図々しい女ねっ!


「え!?じゃあ、コイツが…瑛子にイタ電してた奴!?」


優しい彼は、瑛子を守るように抱きしめ返す。


イタ電?

そんなつまらないものじゃないでしょ?


『彼に近付くな』って、あなたのためにしたんだよ?


「てことは、俺のケータイに無言電話してたのもお前か!?」


恥ずかしいからなかなか話せなかっただけで、その言い方は違うでしょ?


あたしのしたことは、全部全部、彼のためなんだから。
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