転校生くんと私。

再会



キーンコーンカーンコーンー

昨日の男の人の事で頭がいっぱいであんまり眠れなかった。
だ、だって僕のこと可愛いって!
あと、帰り際に少しだけ顔が見れた。
一瞬しか見てないから分からないけど、結構かっこよかった。

「はあー‥」
ぼけーっとしながらため息をつく。
また、会いたいな。

「えー、今日は転校生が来ている。」
「せんせー!女子ですかー!」
「えー!イケメン男子がいいー!」

教室がざわついている。
どうやら転校生が来るようだ。
でも、そんなこと僕にはどうでもいいこと。

可愛い女子でもイケメン男子でも僕には−−−‥

ガラッ

教室に入って来たのは、昨日の。

「えー、じゃあ黒板に自分の名前を書いて、自己紹介してくれ。」

カツ、カツとその人は黒板にこう書いた。

「春川春」

「え、はるかわはるだってえー」
「うわーぜってえー春生まれだな」
教室がまたざわつく。

「ねえねえ、ほのか!あの、はるかわはるって人!かなりイケメンじゃない!?かっこい〜!」
しーちゃんが私に話し掛ける。

「違う。」
「え?なーにほのか?」
「はるかわはるじゃなくて‥」

「俺の名前は‥」
「はるかわ、しゅん。あの人の名前は、はるかわしゅんだよ!」

あ‥ しまった‥
大きな声で言いすぎたああああぁ


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