eternal for you....
ヒミツ
翔も私も3年生になった。
そろそろ進路を考え始めるようになった。

2人は、昼休みに図書室デートをするのがすっかり日課になっていた。

「ねぇ、翔は進路どーするの?」

図書室の木製の机にもたれかかっていた結衣が翔に尋ねた。

「俺かぁー。
全然そんなこと考えてなかったなぁ…。
そういう結衣はどーなんだよ?」

「私も、決まってない…やりたいこととか特に無いし…。」

キーンコーンカーンコーン

昼休みの終わりを告げる予鈴がなった。

「シャー行くか!」

「うん。」

進路のことについて話した図書館デートを境目に、
翔はあまり学校に姿を見せなくなっていた。
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