帰宅部にも部室がある!!?
俺の名前は桜木晴輝(サクラギハルキ)。
父さんと母さんの仕事&ついでに旅行…という我が儘に振り回され転校の繰り返しで…。
いまはココ、『未来町』に1週間程まえに引っ越してきた。
因みに『みらいちょう』ではなく『みくのまち』と言うらしい…。
隣で食パンを頬張りながら走ってるのは桜木晴夜(サクラギセイヤ)。
双子の弟で、常に眠そうにしている…。
因みに今も、走ってるっていうより俺に引っ張られている…。
晴輝「あぁーもう!! ちゃんと走れ晴夜!!」
晴夜「へーい…」
晴輝「ったく…」
旅行共に大の旅行好きで、
いまもカナダかどっかに行ってくる。とか言って留守にしている。
俺と晴夜は、
身長・体重・顔立ちが完全に同じで、よく間違えられる。
数少ない違いといえば、
髪型と性格。
髪型は俺が目に前髪が少しかかっている。
晴夜は目が悪くなるとか言って前髪を分けてる。
性格は俺が活発な方だと思う…。
晴夜は基本的に普通。ただ女子が苦手で前の学校だと教室じゃずっと寝てた気がする。
晴輝「見えてきた!! ギリギリ間に合ったみたいだな…!」
晴夜「晴輝がちゃんと起きないから…」
晴輝「俺だけの責任!!?」
晴夜「うるさいうるさい…」
わざとらしく手を耳にあてる。
晴輝「はいはい… 悪ぅござんした」
晴夜「はぁ…。学校嫌い…」
晴輝「いきなりですか…。」
俺は顔を引き攣らせながらも懸命に走る。
晴輝「まぁ、女子嫌いもそのうち治るよ。」
晴夜「ないな…」
晴輝「着いたー…ハァハァ…」
晴夜「久しぶりに走った気がする。」
晴輝「そりゃ良かった。運動不足気味だったからな。」
晴夜「別に晴輝には感謝とかしてないから。」
晴輝「なにそのキャラ!! 初めて聞いたよ!?ツンデレ発言!!」
こうして俺の高校生活が始まった…。
そして この高校が人生で1番楽しくて、最高の時間になるとは思いもしなかった……。