シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
・現実 煌Side
煌Side
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確かに――
芹霞に会いたいとは思っていた。
そして目覚めてすぐ、ぼんやりとした視界の中に、会いたかった女の姿と甘い匂いが強まれば…今在るのは夢か現実か惑うだろう?
それじゃなくてもずっと現実世界ではない…異次元みたいなおかしな場所に居たんだ。
俺の願望の顕現じゃねえか…確かめたくなるのは人情ってもんだろう?
だから、名前を呼んで本当に幻じゃないか確かめようとした途端、顔面が温かく柔らかなものに押し潰された。
驚いて開いた口の中まで謎の柔らかいのが入り込み、口はおろか…鼻まで塞がれ、息が出来なくなって。
おまけに…腕が痛いんだって。
ずきずき、異常を訴えているんだ。
そこに全体重乗せて、鼻と口を塞ぐな。
そう訴えようとしても、柔らかなモノに埋もれた俺の声は届かねえ。
というか…これ何だよ。
芹霞何してんだよ。
そう思った時、
――何で死んじゃったの、煌の馬鹿ッッッ!!!!
縁起でもねえこと言うなって!!!
俺死んでねえから!!!
訴えたくても…喋れねえ。
とりあえず――
どけ、どけよ芹霞!!!
もごもご口を動かした。
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確かに――
芹霞に会いたいとは思っていた。
そして目覚めてすぐ、ぼんやりとした視界の中に、会いたかった女の姿と甘い匂いが強まれば…今在るのは夢か現実か惑うだろう?
それじゃなくてもずっと現実世界ではない…異次元みたいなおかしな場所に居たんだ。
俺の願望の顕現じゃねえか…確かめたくなるのは人情ってもんだろう?
だから、名前を呼んで本当に幻じゃないか確かめようとした途端、顔面が温かく柔らかなものに押し潰された。
驚いて開いた口の中まで謎の柔らかいのが入り込み、口はおろか…鼻まで塞がれ、息が出来なくなって。
おまけに…腕が痛いんだって。
ずきずき、異常を訴えているんだ。
そこに全体重乗せて、鼻と口を塞ぐな。
そう訴えようとしても、柔らかなモノに埋もれた俺の声は届かねえ。
というか…これ何だよ。
芹霞何してんだよ。
そう思った時、
――何で死んじゃったの、煌の馬鹿ッッッ!!!!
縁起でもねえこと言うなって!!!
俺死んでねえから!!!
訴えたくても…喋れねえ。
とりあえず――
どけ、どけよ芹霞!!!
もごもご口を動かした。