シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
不快な衝撃音が遠くに聞え、
地上から複数の絶叫が聞こえてくる。
「お、おい、何するんだ!!? 止めろって!!!」
尚も続けて投身しようとした女の腕を掴もうとした煌は、
「!!!」
弾かれたように、大きく後退した。
「結界だと!!?」
私の裂岩糸も、彼女達の身体に行き着かず…無効化されて。
まるで…先程までの
地上での屈辱のように。
その間にも、女達は歌いながら…1人、また1人と飛び降りていく。
それはまるで殉教。
私と煌は――
強張った顔を見合わせるしかできなかった。