シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
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「嘘だあああああああ!!!」
そんな声の絶叫が聞こえて、私は思わず足を止めた。
それは紛れもなく煌の声。
意外に近くに来ていたんだ。
私は額の汗を手で拭いながら、そちらに向かう。
「ありえねえって…なあ、芹霞」
それは泣いているように。
笑っているように。
まるで救いを求めるように手を伸べた先には…芹霞さんが居て。
「違う、違うから!!!」
泣きながら、必死に否定していて。
「BR002。お前以外は…全員知っているぞ、無論…お前の師もな」
含んだ笑いを見せた銀色も居る。
「滑稽だな、知らぬは当人ばかり」
何が――起きているんだ!!?
「葉山!!!」
私に気づいた皇城翠がこちらに走ってきて。
「身体は大丈夫か!!?」
私の体調を心配するその言葉を、早々に切り上げさせて…何が起きているのかと聞いた。
「今…あの男が言ったんだ」
皇城翠は、3人を振り返って言う。
「ワンコが…
芹霞の親を殺した制裁者(アリス)だって」
何てこと!!!!