シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
違う。
いつもの煌なんかじゃない。
何かを覚悟している顔。
何の――覚悟?
「元から…無理だったんだ。
夢…見過ぎていたんだな、俺…」
拒絶。
初めて煌からなされる…拒絶に。
あたしは息もつけれない程の、激しい衝撃を感じて…心が震えた。
怖いと思った。
身体が寒くて凍え死にそうだと思った。
煌は――
離れようとしているの!!?
あたしの橙色の陽だまりが…消えようとしているの!!?
「煌、言ったでしょ!!?
誰もあんたを責めていない!!!
あたしは生きている!!!」
煌は笑った。
――無気力に。
「お前が――…
お前達がそう言っても、
俺はそんなに簡単に納得いかねえんだ。
そっち側は……俺の居るべき場所じゃねえ」
何を――
「今までありがとうな、芹霞」
言っているの?