シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
「言っただろ、もう俺は――」
掠れきった…頼りなげな声。
「だったら――
辛そうな顔するな、馬鹿者!!!!」
あたしは煌の胸倉を両手で掴んで叫んだ。
「あんたのそんな顔を見たくはないよッッ!!!
あんたの取り柄はしぶとさでしょう!!?
しぶとく生き抜いて見なさいよッッッ!!!」
もうあたしの顔は涙でぐちゃぐちゃで。
「大好きだって、言っているでしょ、あたし!!!
離れるな、馬鹿ッッッ!!!
離れないでよッッッッ!!!!
あたしを信じてよッッッ!!!」
だけど煌は…哀しそうに顔を歪めただけで。
「男の矜持だ、娘」
銀色氷皇が腕組みをして笑っていた。
「元々BR002は、幼いながらも…プライド高い男だったからな」
「そんな昔は関係ないッッッ!!!」
あたしは激しく睨み付けた。
そんなあたしに…煌は苦々しく笑った。
「芹霞……。
俺もさ…男なんだよ」
それは困ったようにも見えた。
「男だから――
お前の傍にはいられねえや」