シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
・覚悟 櫂Side
櫂Side
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ぞくり、とした。
俺の体から…何かが抜けたような、奇妙な虚脱感。
無性に寂しく、悲しくなる心地に…思わず俺は立ち止まった。
同時に――
玲も反応していて…俺達は顔を見合わせる。
「これは――…」
鳶色の瞳が細められる。
「――…煌?」
玲が口にした名前に…俺は唇を噛んだ。
確かに――
煌が生還した気配はあったんだ。
それは距離がある為に、ぼんやりとした感覚ではあったけれど。
だけどそれが…
その色が、その生彩が――
突如変わったんだ。
煌…一体何があったんだ?
煌の変化に…傍についていなかったことが口惜しい。
芹霞はどうした?
お前は…煌についてやれていたのか!!?
何があった!!?
俺は――
頭を過ぎる1つの可能性を振り払うことが出来ずにいる。
もしかして煌は――。
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ぞくり、とした。
俺の体から…何かが抜けたような、奇妙な虚脱感。
無性に寂しく、悲しくなる心地に…思わず俺は立ち止まった。
同時に――
玲も反応していて…俺達は顔を見合わせる。
「これは――…」
鳶色の瞳が細められる。
「――…煌?」
玲が口にした名前に…俺は唇を噛んだ。
確かに――
煌が生還した気配はあったんだ。
それは距離がある為に、ぼんやりとした感覚ではあったけれど。
だけどそれが…
その色が、その生彩が――
突如変わったんだ。
煌…一体何があったんだ?
煌の変化に…傍についていなかったことが口惜しい。
芹霞はどうした?
お前は…煌についてやれていたのか!!?
何があった!!?
俺は――
頭を過ぎる1つの可能性を振り払うことが出来ずにいる。
もしかして煌は――。