シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
「紫堂に連なる者だって、判っていたんだよね?」
そして銃を手に納めると、銃身にちゅっと口付けた。
底知れぬ色気と、怖いくらいの鋭い…挑発的な目を向けて。
「僕が…見逃すとでも思ってる?」
ぞくり。
艶笑が尚更恐怖を誘う。
玲くんだけど玲くんみたいじゃなくて。
そういえば、玲くんは"拷問率100%"だって煌が言ってたっけ。
これは、玲くん?
思わず戸惑った時、繋いだ手にぎゅっと力を込められて。
まるで、"離れていかないで"って言われているように。
繋がった手から伝わる震えは、どちらのもの?
あたし?
それとも玲くん?
「教えて?
命じたのは――誰?」
玲くんは――
微笑みながら、引き金に指をかけた銃を
男のコメカミに突きつけた。