シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
そして更には僕への青い封筒がフロントに届けられていて。
嫌な予感がした僕は、いっそ見ないでいようかとも思ったけれど。
「師匠、裏に何か書いてあるよ」
由香ちゃんに示唆された、裏の左下の小さい文字。
『トイチだからね☆』
「トイチって…何だろうね?」
首を捻る芹霞の前で、その単語から連想される最悪な事態を懸念し、思い切って中身を出してみると。
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紫堂玲様
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請 求 書
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車修理費その他
11月**日までに下記の口座に
お振込み下さい。
《お振込み口座》
***銀行 本店 当座
口座番号：1194***
カナ名義人：ｼｭｳ)ｵｳﾊﾞﾝｶｲ
お振込みが確認できない場合は、
10日につき代金の1割が利息として
加算されますことご了承下さい。
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『請求書』
「金額は…0が6つ、7つ…えええ!!?」
芹霞の驚愕した声。
『請求書』
僕は溜息をついた。
ああ、忌々しい。
ここで細かく破り去ってやろうか。
