シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
或る心象風景4.
憎い、憎い、憎い。
最初はただの妬みだった。
然れど――
私から全てを奪ったのだと
だから――
私の生存理由は何もないのだと
――判った瞬間
それは激しい憎悪に変わる。
何故私が!!
何故私だけが!!!
私は闇に呑み込まれ、全てが暗黒色に染まり行く。
闇は触手となり、私の身体の中に忍び入る。
もがいてももがいても、私に闇は詰め込まれて。
苦しい。
痛い。
誰が助けて。
私の中で闇は膨張し、破裂しそうな苦痛に発狂する。
光の見えぬ絶望の縁で、何かが囁いた。
――願いを叶えよう。
それは誘惑。
――汝の願いは、如何に?
この苦しみから逃れるのなら。
願いが叶うというのなら。
――幸福を授けよう。
ならば私は――
――呪い狂え。
……何処かで
笑い声がした。