シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
・願い2 櫂Side
櫂Side
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右側の壁が横に動いた。
睨みつけた先には――
「な!!!?」
桜が居た。
宙に吊られた、小さい姿。
逆吊り、だった。
足から流れ落ちる鮮血が、土色の桜の顔を赤く染め、力なく伸びきった両手を伝って…床に真紅の血溜まりを作っている。
漆黒に走る真紅色が、狂喜しているように見えた。
暗黒と真紅と。
最大の禁忌の悪夢の中に、
桜が繋がれていた。
俺は…何故此処に居る。
何故、こんな場所にいるんだ!!!
桜、なあ…桜!!!
嘘だよな、なあ!!!
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右側の壁が横に動いた。
睨みつけた先には――
「な!!!?」
桜が居た。
宙に吊られた、小さい姿。
逆吊り、だった。
足から流れ落ちる鮮血が、土色の桜の顔を赤く染め、力なく伸びきった両手を伝って…床に真紅の血溜まりを作っている。
漆黒に走る真紅色が、狂喜しているように見えた。
暗黒と真紅と。
最大の禁忌の悪夢の中に、
桜が繋がれていた。
俺は…何故此処に居る。
何故、こんな場所にいるんだ!!!
桜、なあ…桜!!!
嘘だよな、なあ!!!