シンデレラに玻璃の星冠をⅠ



「判りました、玲様。


では少しだけ。


少しだけなら、きっと…」




唇に何かの…液体が流れ込んだ感覚。



「玲様…


恐らく悪夢は…


これから始まります」



この声は――



「玲様…


他に方法を見つけることが出来ず…


壊れ行く玲様を…


見ていられなかった桜を…


お許し下さい…」




―――泣いている声?




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