シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
或る心象風景2.
終りなき無限回廊は、
儚き玻璃(はり)の円環の如く。
脆(もろ)き夢は幾度も壊れ、
幾重にも再生する。
気の遠くなる時の流れの中で
巡り続ける世界に確かなものなどなく。
何処までも続く、夢幻回帰。
私は起点であり終点である。
私は虚無であり、無限である。
私は人であり、私は神である。
私の中に世界はあり、
世界の中に私は在る。
夢の中に流離(さすら)う私は
夢か現か――。