シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
「それから、師匠にミスコンがどうのとか、あとは確か…」
――請求金額の振込、領収書欲しかったらいつでも言ってね。
忌々しい。
腹立たしいことしか言われていない。
「そして、顔文字で馬鹿にしたこの紙だけか~」
僕は――
「顔文字…」
突然そのことに閃いて。
「由香ちゃん、大切な銀袋、見せて貰える!!?」
僕は慌てて袋を開けた。
紫茉ちゃんのおにぎりを櫂達に渡しながら、僕は1枚の紙切れを見つけ出す。
「あった!!!」
僕はそれを拡げると、2人が覗き込んでくる。
僕はそれを見せる。
『ちゃんと直しておいたからね☆
(〃´ー`)=3
レンタル料も上乗せしておいたよ
口座に振込みヨロシク
w(*´∀`*)w
この紙破ったら…
連帯責任ダヨd(・ω・´。)
意味、判るよね。
(#`゜∀´)y-゚゚゚
きゃは☆』
2人は無言だった。