シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
・尋問 玲Side
玲Side
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煌の元気が戻っているようだ。
完全ではないにしても、櫂の思惑通りだ。
芹霞と煌のやりとりを見ている限りにおいて…2人の間に、特別な進展はなかったらしい。
顔を染め合うことはない。
2人きりの夜のベッド。
そんな状況で、煌は芹霞に何もしていないなど…まるで夢みたいだ。
そこまで元気がなかったのだろうか。
櫂は煌を見抜いている。
そしてそんな煌を元気付けたのは、きっと芹霞の力。
それが出来ると信じているからこそ、櫂はあえて2人きりにさせたんだ。
僕が…入り込めない幼馴染の信頼の絆。
僕の予想を超えるだけの、純粋で強い絆。
酷く…羨ましい。
盛ってばかりの煌を、信じ抜ける櫂の度量が…羨ましい。
しかも四面楚歌の状況下、櫂だって余裕などないくせして。
ああ――
僕は…いつも自分のことばかりで。
そう思えば。
櫂と僕との差を、はっきり見せつけられた心地だった。
悔しいな。
男として。
人間として。
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煌の元気が戻っているようだ。
完全ではないにしても、櫂の思惑通りだ。
芹霞と煌のやりとりを見ている限りにおいて…2人の間に、特別な進展はなかったらしい。
顔を染め合うことはない。
2人きりの夜のベッド。
そんな状況で、煌は芹霞に何もしていないなど…まるで夢みたいだ。
そこまで元気がなかったのだろうか。
櫂は煌を見抜いている。
そしてそんな煌を元気付けたのは、きっと芹霞の力。
それが出来ると信じているからこそ、櫂はあえて2人きりにさせたんだ。
僕が…入り込めない幼馴染の信頼の絆。
僕の予想を超えるだけの、純粋で強い絆。
酷く…羨ましい。
盛ってばかりの煌を、信じ抜ける櫂の度量が…羨ましい。
しかも四面楚歌の状況下、櫂だって余裕などないくせして。
ああ――
僕は…いつも自分のことばかりで。
そう思えば。
櫂と僕との差を、はっきり見せつけられた心地だった。
悔しいな。
男として。
人間として。