シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
「では特徴は?」
「高慢」
即答だった。
「常に、人の中心でいなければ気に食わない、女王様気取りの嫌な女。昔からそうだった。小さい頃からそうだった。私を…見下していて、魔眼で操った奴らを使って、私をッッ!!!!!!」
上岐妙の顔が、嫌悪に歪んでいく。
「あの女さえ…いなければ!!!!」
憎悪。
「あの…魔女がッッッ!!!!」
一縷に…虐げられていたのか?
櫂の目が何かを走査している。
何だ?
何を考えている?
「一縷は…何色が好きだった?」
突然そんなことを櫂が訊いた。
「何色の服を着ていた?」
「知らないわよッッッ!!! 服の色なんてその都度変わるものでしょう!!!? 一縷はブランド品以外は身に付けてなかったわよ!!! 昔も!!!」
ふっ…。
櫂は表情を弛めた。
何か…行き着いたのだろうか。
そして言った。
怜悧な瞳で。
「一縷を殺したのは
――上岐妙だな?」