シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
「「一縷!!?」」
芹霞と煌が同時に声を上げた。
え?
上岐妙と…彼女は名乗ったはずで。
――王子様。
どういうことだ?
意識が…乗っ取られていた?
だから…傲慢な態度だったのか?
ああでも、それなら何故…一縷のことを憎悪して語っていた?
その時。
鏡を見た上岐妙が、悲鳴を上げた。
「嘘、嘘、嘘!!!
何でええええええ!!!?」
そして――
絶叫を上げて…倒れた。
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