シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
「ねえ…どうしたの?
煌も…玲くんも…どうしてそんな顔?」
それが、凄く不安で堪らなくて。
どうしても櫂に繋げてしまう。
あたしは立ち上がった。
「櫂を探してくる!!!」
「行くな!!!」
玲くんがあたしの腕を掴むけど、あたしは全力でそれを振り払った。
「だってだって!!! 何かあったんでしょ!!? だから変なんでしょ!!?」
答えない…誰も。
否定も…肯定も…。
あたしは――
保健室を飛び出した。
櫂、櫂、櫂!!!
どうしたの!!?
何があったの!!!?