シンデレラに玻璃の星冠をⅠ


――!!?



「もう…嫌なんだ。


僕は…凄かった?」



それは泣きそうな、儚い笑顔。



「誰もそれに対して何も言わないけれど…何となく判る。

僕は…狂っていたんだろう?


見苦しく、泣き叫んでいたんだろう?


今はそれで終われても、今後…僕の発狂がどんな形を取るか判らない。

大事な人達に牙を剥く…殺意に変わるかも知れない。


――だから。


僕がもしも壊れたら。


いや、壊れる寸前で。


僕をひと思いに殺ってくれないか?


――煌」



――狂気は…伝染する。


だから、お前…あの女を嫌がっていたのか。



そう言い出したのは、玲の誇りだと…判ってはいる。


男として、無様な姿を見せたくねえことは判る。

ましてや、惚れ抜いた女がいる前なら。

自分が恐れ続けていたものに、身を滅ぼされるというのなら。



だけど――
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