シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
――ぴぎゃあああああ!!!
結局あれは――
何だった?
何で夜――
野犬が騒いだ?
どくん。
そんな時だった。
「「!!!」」
俺と玲は顔を見合わせた。
「何だこれ…」
鳥肌が立つような…
突然、部屋に膨張して拡がったのは――
「瘴気ッッ!!!」
玲が叫んで立ち上がった。
「何かが…始まるッッ!!!」
だから――
わざと…動いていなかったのか。
策があったから…!!?
時間を…待っていたのか!!?
「櫂は…芹霞は何処だ!!!?」
俺達は…保健室を飛び出した。