シンデレラに玻璃の星冠をⅠ


そしてそれは――



さわさわ、さわさわ。



「痛いッッ!!!」



突如、激痛に変わる。



皮膚を食いちぎられるような、そんな痛み。


何…?


あたしの足…どうなってるの?



「芹霞、煌と共に結界へ来いッッ!!!


――早くッッ!!!」



足が動かなくて。


煌も同じようで。


いや…煌は項垂れたまま動こうとしていないんだ。



「痛い、痛いッッ!!!」



激痛故に、灼熱の熱さを感じる。


恐る恐る…下を見たら。


膝下に…白い蛆が溢れかえっていて。



――食ってる?



あたしの足から…


白色に、溶けるように赤色が入り混ざる。


白は…残虐な真紅に取って変わられる。



――食ってる?



「いやああああああああ!!!」

< 760 / 1,192 >

この作品をシェア

pagetop