シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
「それで斬れるのか!!? 何だよ、お前の武器!!! しかも何でピアスになるんだ!!? すげえ格好いいッッ!!! どうやるんだ!!?」
小猿の目がきらきらだ。
格好いいと言われて、俺も満更でねえ心地だけれど。
だけど此処で自慢話している暇はねえし。
「!!! ワンコ!!! まだ居る…《妖魔》…」
だから、何だよ、その《妖魔》っていうの!!!
「うわわわわわ!!!」
そんな時、青光が俺達の間に放たれて。
玲の力じゃねえ。
これは…
「わ、ワンコ!!! 何だ、あの万年筆…浮いている!!?」
いつぞやの、不可解な現象がまた起きているらしい。
青光が触れた部分は、壁だろうが床だろうが…容赦なくどろりと溶け出していく。
溶け出すその一瞬。
やはり――
電子基盤は見えた。
何だ?
一体、この光は…。
玲と同じ光の色。
電気を操る玲に、呼応したような電子基盤。
偶然か?