シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
「お前が、自分の家に帰るという選択肢はないのか?」
「引き払ってきちゃった~」
あはははは~。
全てが用意周到な青い男。
「理由を教えろ。"偶然"ではないだろう」
その行動が常に"必然"だというのなら。
「紫堂に…謀反の疑いがある」
がらりと…顔つきが変わった。
青い男の顔に浮かぶのは、"氷皇"としての酷薄さ。
漆黒の少年すら抗えぬその圧感は、足1本の実力だけでのし上がってきた、最強と名高い男のもつもので。