シンデレラに玻璃の星冠をⅠ









「――満足したか、


我が主と芹霞さんの命を奪えて」



冷ややかなその声が――



「櫂様がそんなに…

弱いはずがなかろう」



よろける銀色を、吹き出る真紅で染め上げる。



「忌まわしい。


過去に縛られたその目など――


…無くなってしまえばいい」



そして――


床にころりと転がるそれは。



銀色の…1つの眼球。








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