シンデレラに玻璃の星冠をⅠ
・脱出
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「な、ななな何で僕の身体が!!?」
玲くんは、当惑を超え混乱しているような顔つきをして、微かに仰け反る。
そりゃあそうだろう。
自分の目の前に、別の自分が居る。
しかも元々は1つなら、玲くんは生き霊のような存在。
だけど玲くんは、あたしのよく知る玲くんで。
だから戻って貰わないといけない。
あの頑固なコゲのような、玲くんの肉体に。
「ちょ…ちょっと待って。本当の僕だの…殴っただのって、あの"僕"が君達に襲いかかったの?」
玲くんが慌てたような声を出した。
「そういうことになるだろうね。だけどまあ…元はといえば、玲くんの深層部分にあたし達が勝手に乗り込んだのだから、ある意味…当然の仕打ちって言えばそうなのかもしれないけれど」
更に玲くんは仰け反った。
「し、深層部分って…僕の!!? 何だよ、それ!!! 僕の心の中に入ったの!!?」
更には声までひっくり返っている。
「らしいね、煌が言うには。あたし達、抜け殻の玲くんと共に…紫茉ちゃんのお兄さんの周涅の術に嵌ったらしく、それで玲くんの心の中に勝手に連結されて、彷徨っていたみたい」
玲くんは…引き攣った顔で、だらだらと汗を流していた。
凄い。
初めて見るかもしれない、玲くんの過剰反応。
「ねえねえ、玲くん宙に浮いたんだよ、宙に!!!」
笑いながら言ったのに、玲くんの顔は青ざめていて。
「そ、それだけじゃない…よね? 僕…君や櫂に…何かしなかった?」
「え? ああ…まあ、イロイロと」
言葉を濁して苦笑した。
「な、ななな何で僕の身体が!!?」
玲くんは、当惑を超え混乱しているような顔つきをして、微かに仰け反る。
そりゃあそうだろう。
自分の目の前に、別の自分が居る。
しかも元々は1つなら、玲くんは生き霊のような存在。
だけど玲くんは、あたしのよく知る玲くんで。
だから戻って貰わないといけない。
あの頑固なコゲのような、玲くんの肉体に。
「ちょ…ちょっと待って。本当の僕だの…殴っただのって、あの"僕"が君達に襲いかかったの?」
玲くんが慌てたような声を出した。
「そういうことになるだろうね。だけどまあ…元はといえば、玲くんの深層部分にあたし達が勝手に乗り込んだのだから、ある意味…当然の仕打ちって言えばそうなのかもしれないけれど」
更に玲くんは仰け反った。
「し、深層部分って…僕の!!? 何だよ、それ!!! 僕の心の中に入ったの!!?」
更には声までひっくり返っている。
「らしいね、煌が言うには。あたし達、抜け殻の玲くんと共に…紫茉ちゃんのお兄さんの周涅の術に嵌ったらしく、それで玲くんの心の中に勝手に連結されて、彷徨っていたみたい」
玲くんは…引き攣った顔で、だらだらと汗を流していた。
凄い。
初めて見るかもしれない、玲くんの過剰反応。
「ねえねえ、玲くん宙に浮いたんだよ、宙に!!!」
笑いながら言ったのに、玲くんの顔は青ざめていて。
「そ、それだけじゃない…よね? 僕…君や櫂に…何かしなかった?」
「え? ああ…まあ、イロイロと」
言葉を濁して苦笑した。