大切な大切な幼なじみ--2--

私の好きな人



「桜?」


朝、いつものように電車に乗っていると、声をかけられた。

相手は久しぶりに見るてっちゃん。


確か入学式の日以来見てない。

怒っちゃってたから…。


「久しぶり」


私は頷いた。


「全部…啓史から聞いた。あの日は本当にごめん」


私は首を横に振った。


「あれ?仲直りしたん?」


そう言って近づいてきたのは翔太。


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