大切な大切な幼なじみ--2--


「分かった!」


私が教室に入るとすぐ、うみが来た。


「分かったよ!桜の好きな人!」


また大きな声で…。

しかも翔太がいるんですけど。

てっちゃんは違うクラスだけど…。


「おい…森川声でかい」


翔太がそう言ってくれたけど、私は心臓の音が気になって。


「啓史くんでしょ?」


勝ち誇ったように言ううみ。

でも私は、聞いた瞬間吹き出した。


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