大切な大切な幼なじみ--2--
体調不良
「じゃあ…村田、解いてみろ」
数学の授業中、黒板をまっすぐ見てた私は当てられた。
前に出て、少し考えてチョークを取る。
そしてゆっくり解く。
これが私のスタイル。
…のはずなんだけど。
立ち上がった私は、めまいかな?
体がグラッってなって、床に座り込んだ。
「…桜?」
うみが心配そうに私の顔を覗き込んで、先生が来る。
でも、うみの顔も床も、全てが歪んで見える。
私は気持ち悪くなって目を瞑った。