大切な大切な幼なじみ--2--
「おはよう、うみ」
月曜日、教室に行った私は後ろの席のうみに声をかけた。
「おはよう…?」
うみは声の主が誰か分かってなかったみたいで、キョロキョロしてる。
「うみ、私、桜」
うみはやっぱり不思議そうな顔をしている。
「あ、桜…体大丈夫?って…え?」
理解できてないみたい。
「声、出るようになったよ」
「…桜よね?本当に?」
うみは私の顔を食い入るように見ている。
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